1999年：デヴィッド・ボウイ全映像記録

2017年2月2日

Thursday’s Child

監督: Walter Stern
収録: 1999年8月7日NY, Broadway Stage Studios
収録時間: 約4分45秒
映像ソース: Official DVD

マドンナやプロディジーのPVで知られるウォルター・スターンを監督に招いた「Thursday’s Child」のヴィデオ・クリップ。鏡の向こうに若き日の自分が浮かび上がり、中年にさしかかった夫婦の日常が不安感に揺らぐといったストーリー。咳払い、洗面台、ラジオ、コンタクトレンズのケースなどの日常目にする場面が、ボウイの一瞬見た夢が忽然と消え現実に引き戻されるための仕掛けとなっているあたりも巧妙。『Best Of Bowie』DVD収録。
01.Thursday’s Child

VH-1 Storytellers

放送国: アメリカ VH-1
収録: 1999年8月23日 NY, Manhattan Center, Sony Studios
収録時間: 約60分
映像ソース: Official DVD

曲間のMCが楽しめるイヴニング形式の音楽番組Storytellersに出演。日本でも字幕付で放送されたが、過去のエピソードをジョークも交えながら語るライヴはなかなか見られず、貴重だったが、放送より10年を経て2009年7月にEMIよりオフィシャル・リリースを果たした。本放送では8曲だったが、オフィシャルDVDにはM9～M12までの4曲が加えられた。
01.Life On Mars? / 02.Rebel Rebel (Short Version) / 03.Thursday’s Child / 04.Can’t Help Thinking About Me / 05.China Girl / 06.Seven / 07.Drive-In Saturday / 08.Word On A Wing / 09.Survive / 10.I Can’t Read / 11.Always Crashing In The Same Car / 12.If I’m Dreaming My Life

The Pretty Things Are Going To Hell

監督: Dom & Nic
収録: 1999年9月7日 NY, Kit Kat Club
収録時間: 約4分
映像ソース: Trade Item

2004年に発掘された「The Pretty Things…」のお蔵入りヴィデオ・クリップ。NY市街の古いコンサート・ホールの誰もいないステージ、ある脚本家のこれから書き上げる舞台構想が現実に・・といった筋書きで、構想半ばで頓挫した『Ziggy Stardust 2000』舞台化プロジェクトの一環として制作されたものと思われる。脇役はジム・ヘンソン工房製で1体7000ポンドを費やして制作された世界を売った男、ジギー、シン・ホワイト・デューク、コルニロフ・クラウンの計4体の等身大マペット。監督は「I’m Afraid Of Americans」を手がけたドムとニック。ボウイ流シェイクスピア解釈なども見受けられる秀逸なヴィデオだが、お蔵入りとなった理由には彼らの求める東欧の魔術的な暗さをたたえたイメージを出来上がったマペットが崩してしまうということがあった。後ろ姿のジギーはオーディションで発掘した舞台俳優Chad Richardsonと思われるが確証はない。
01.The Pretty Things Are Going To Hell

Netaid

放送国: イギリス、アメリカほか Ku-Band Satelite
収録: 1999年10月9日 London, Wembley Stadium
収録時間: 約28分
映像ソース: Trade Item

NY、ロンドン、ジュネーブの3会場で20組以上のアーティストらが出演した飢餓や環境問題に訴えるチャリティ・イベントNetAidに出演。ライヴの模様はテレビやラジオ、インターネットで全世界に中継された。ボウイ登場の場面では歓声がひときわ大きく「Life On Mars?」ほか往年のナンバーを熱演。BBCや国内ではM3とM4がカットされての放送だった。
01.Life On Mars? / 02.Survive / 03.China Girl / 04.The Pretty Things Are Going To Hell / 05.Drive In Saturday / 06.Rebel Rebel

Cosas Que Importan

放送国: スペイン TVE1
収録: 1999年10月19日 Spain, Madrid
収録時間: 約9分
映像ソース: Trade Item

スペインの音楽番組に出演。スタジオ・ライヴでニュー・アルバム『’hours…’』より2曲を披露。黄色い七分丈袖のカットソーでさらに若く見える。
01.Thursday’s Child / 02.Survive

Especial David Bowie

放送国: スペイン TVE2
収録: 1999年10月19日 Spain, Madrid
収録時間: 約24分
映像ソース: Trade Item

スペインの音楽番組に出演。合間にインタヴューを挟み4曲を演奏。すべて『’hours…’』より。
01.Thursday’s Child / 02.Seven / 03.Survive / 04.The Pretty Things Are Going To Hell

Late Night With Conan O’brien

放送国: アメリカ NBC
収録: 1999年11月16日 NY
収録時間: 約15分
映像ソース: Trade Item

NBCの看板番組に出演。「Thursday’s Child」演奏後のインタヴューではConan O’brienのギター伴奏に合わせ彼を称える曲（Conanの自作）を歌わされるが弦が切れるハプニングで終了。ほかにも『’hours…’』制作の動機ともなったTVゲーム『Omikron』の紹介など。「Cracked Actor」は歌い出して間もなくカットとなるが、これは映像ソースと本放送で違いがあるかもしれない。
01.Thursday’s Child / 02.Cracked Actor (Cut)

Musique Plus 1999

放送国: カナダ Canadian Station
収録: 1999年11月22日 Montreal
収録時間: 約85分
映像ソース: Trade Item

カナダの音楽特番に出演。公開収録でインタヴューではファンによる質疑応答も。
01.Survive / 02.Ashes To Ashes / 03.Seven / 04.Thursday’s Child / 05.Stay / 06.Always Crashing In The Same Car / 07.Something In The Air / 08.The Pretty Things Are Going To Hell / 09.Cracked Actor / 10.I’m Afraid Of Americans

Survive

監督: Walter Stern
収録: 1999年10～11月 London, Tower Bridge Studios
収録時間: 約3分30秒
映像ソース: Official DVD

キッチン・テーブルについているボウイがふいに無重力状態となり宙を漂う「Survive」のヴィデオは、VFXのスーパーバイザー（John Schoonraad）を呼びつけ、ロンドンにて2日間の撮影を経て制作された。キッチン、無重力といったモチーフは「Ashes To Ashes」のヴィデオに符号するといった読み方も。音声トラックはMarius De Vriesのミックスを下地にしたヴィデオ・ヴァージョン。『Best Of Bowie』DVD収録。
01.Survive

Live At The Elysée Montmartre Paris

放送国: – –
収録: 1999年10月14日 Paris, Elysée Montmartre
収録時間: 約85分
映像ソース: Trade Item

Virgin Recordsのクレジットが入った未発表のオフィシャル・ライヴ映像は、パリのモンマルトル公演全15曲を収録。M08「Survive」のみシングルやDVD『Best Of Bowie』に収録されているが、その他の映像は現在のところ未発表のまま。
01.Life On Mars? / 02.Thursday’s Child / 03.Something In The Air / 04.Word On A Wing / 05.Can’t Help Thinking About Me / 06.China Girl / 07.Always Crashing In The Same Car / 08.Survive / 09.Drive In Saturday / 10.Changes / 11.Seven / 12.Repetition / 13.I Can’t Read / 14.The Pretty Things Are Going To Hell / 15.Rebel Rebel

Astoria 1999

放送国: – –
収録: 1999年12月2日 London, Astoria
収録時間: 約91分
映像ソース: Bootleg DVD

パッケージ化される予定で収録されたロンドンはアストリア公演の未編集のライヴ映像だが、諸事情によりお蔵入りに。どういった経路で流出したかは不明。ボウイのコンディションも悪く、バンドも「Stay」などミスが目立つため見送られた可能性も。だが、フルセットのライヴ映像（しかもプロショット）は貴重だし、往年の楽曲のアレンジなども楽しめる。
01.Life On Mars? / 02.Word On A Wing / 03.Thursday’s Child / 04.Ashes To Ashes / 05.Survive / 06.Can’t Help Thinking About Me / 07.China Girl / 08.Always Crashing In The Same Car / 09.Something In The Air / 10.Drive-In Saturday / 11.Stay / 12.Seven / 13.Changes / 14.Rebel Rebel / 15.Repetition / 16.The Pretty Things Are Going To Hell / 17.Cracked Actor / 18.I’m Afraid Of Americans